ワークシェア
ワークシェアとは、仕事の分かち合いと言う意味です。景気が悪くなると失業者が増えてきます。そうなると仕事量に対して働く人の方が多くなるので、一人分の仕事量を減らして他の人と仕事を分け合う様にする事をワークシェアリングと言います。
ワークシェアは4つに分類されます。厚生労働省がワークシェアリングについてまとめた調査によると、一つは緊急避難型といわれるワークシェアです。これは一時的な不況を乗り切るために従業員同士で仕事を分かち合う事です。二つ目は、中高年対策型と言われリストラされやすい中高年の雇用を維持する為に、社内にいる中高年の労働時間を減らして中高年同士が仕事を分かち合う事です。三つ目は、雇用創出型と言われて失業者を減らす為に国や企業単位で減らす事によって、勤労者と失業者の分かち合いになります。四つ目は、多様就業対応型といわれ正社員の一人当たりの労働時間を減らし、女性や高齢者などの雇用の機会を与え勤労者と女性や高齢者との分かち合いになります。ワークシェアを導入したオランダの状況は、1982年にオランダでは失業率が12%以上を超えました。不況の中でワークシェアを導入した結果、2003年に3%になりその後2%と改善しました。