最低賃金
最低賃金とは、国が定めた最低賃金の事です。企業側はこの最低賃金以上の賃金を労働者に払わなければなりません。この制度を最低賃金制といいます。もしも企業側が最低賃金以下の賃金を労働者の同意のもと払ったとしても、これは無効になります。最低賃金は、雇用されている正社員、アルバイト、パートすべてに適用されます。
最低賃金の種類には2種類あります。一つは、各都道府県内のすべての労働者と使用者に適用される地域別最低賃金です。もう一つは、各都道府県内の特定の産業の労働者にてきようされる産業別最低賃金というものです。どちらも申請することになるのですが、産業別最低賃金は、中心となる労働者が申請して審議されて決定されます。審議する時に考慮する項目としては、労働者の生計費、労働者の賃金、事業の賃金支払い能力などが考慮されて決定されます。最低賃金の対象となるのは、基本給と諸手当になります。対象外なる賃金は、結婚手当、賞与、残業、休日出勤、深夜割り増し料金、精勤手当て、通勤手当などが最低賃金の対象外になります。